文献詳細
連載 病院管理フォーラム
■医療経営と可視化・9
文献概要
●可視化の目的
厳しい医療界ではあるが,変化に対応しなければ生き残れないのは,なにも医療界だけではない.様々な企業では,激しい競争の中で生き残りをかけ,顧客に対するマーケティング活動を積極的に行い,情報を見える形にして,戦略的にサービスの向上を目指している.それが顧客満足につながる.そう考えると,われわれ医療界では,患者や連携医へ価値を提供するために,必要な情報を収集しているだろうか.集まった様々な情報を職員が理解できるように可視化し,共有しているだろうか.そして共有された情報から,現場で考え行動しているだろうか.
福井県済生会病院(表1)での可視化の目的は,現実の姿を知ること,質の改善を行うことである.医療環境の変化に対応することは,組織全体が,情報から得られた課題や目標に対して,継続的に改善活動を行うことである.チームあるいは組織全体で必要な情報を共有化し,その可視化された情報から,将来のあるべき姿へ近づくためのギャップを自発的に測定・分析・改善する.
厳しい医療界ではあるが,変化に対応しなければ生き残れないのは,なにも医療界だけではない.様々な企業では,激しい競争の中で生き残りをかけ,顧客に対するマーケティング活動を積極的に行い,情報を見える形にして,戦略的にサービスの向上を目指している.それが顧客満足につながる.そう考えると,われわれ医療界では,患者や連携医へ価値を提供するために,必要な情報を収集しているだろうか.集まった様々な情報を職員が理解できるように可視化し,共有しているだろうか.そして共有された情報から,現場で考え行動しているだろうか.
福井県済生会病院(表1)での可視化の目的は,現実の姿を知ること,質の改善を行うことである.医療環境の変化に対応することは,組織全体が,情報から得られた課題や目標に対して,継続的に改善活動を行うことである.チームあるいは組織全体で必要な情報を共有化し,その可視化された情報から,将来のあるべき姿へ近づくためのギャップを自発的に測定・分析・改善する.
参考文献
1)須藤美実和:マーケティング実践講座,ダイヤモンド社,pp 8-10,2005
2)森沢徹(編著):バランス・スコアカードの経営,日本経済新聞社,pp 280-281,2005
3)Customer Black Belt Training,GE横河メディカル,pp 15-60,2006
4)ロバート・S・キャプラン,デビッド・P・ノートン:戦略マップ,ランダムハウス講談社,pp 319-387,2005
掲載誌情報