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文献詳細

雑誌文献

病院67巻6号

2008年06月発行

文献概要

連載 病院管理フォーラム ■医療経営と可視化・9

現場からの可視化(3)―可視化による病院マネジメント

著者: 齋藤哲哉1

所属機関: 1福井県済生会病院経営企画課

ページ範囲:P.548 - P.551

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●可視化の目的

 厳しい医療界ではあるが,変化に対応しなければ生き残れないのは,なにも医療界だけではない.様々な企業では,激しい競争の中で生き残りをかけ,顧客に対するマーケティング活動を積極的に行い,情報を見える形にして,戦略的にサービスの向上を目指している.それが顧客満足につながる.そう考えると,われわれ医療界では,患者や連携医へ価値を提供するために,必要な情報を収集しているだろうか.集まった様々な情報を職員が理解できるように可視化し,共有しているだろうか.そして共有された情報から,現場で考え行動しているだろうか.

 福井県済生会病院(表1)での可視化の目的は,現実の姿を知ること,質の改善を行うことである.医療環境の変化に対応することは,組織全体が,情報から得られた課題や目標に対して,継続的に改善活動を行うことである.チームあるいは組織全体で必要な情報を共有化し,その可視化された情報から,将来のあるべき姿へ近づくためのギャップを自発的に測定・分析・改善する.

参考文献

1)須藤美実和:マーケティング実践講座,ダイヤモンド社,pp 8-10,2005
2)森沢徹(編著):バランス・スコアカードの経営,日本経済新聞社,pp 280-281,2005
3)Customer Black Belt Training,GE横河メディカル,pp 15-60,2006
4)ロバート・S・キャプラン,デビッド・P・ノートン:戦略マップ,ランダムハウス講談社,pp 319-387,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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