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文献詳細

雑誌文献

病院67巻7号

2008年07月発行

文献概要

連載 〈続〉基本からわかる医療経営学・4

医療組織におけるキャリア・マネジメント

著者: 藤村まこと1

所属機関: 1九州大学大学院経済学研究院

ページ範囲:P.628 - P.631

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キャリアとは

 医療組織で現在経営に関わっている方も,職について間もない駆け出しの方も,皆必ず仕事生活の始まりがあります.その始まりから現在に至る様々な仕事に関わる経験,そして将来への展望を含めたものが,今回取り上げる「キャリア」です.つまり,キャリアとは“仕事を通してどう生きるか”を意味しています.

 現在の医療組織は,医療制度改革等の外的環境の変化の中,良質な医療に加え,経営の健全性をも求められています.医療と経営のいずれも,組織で働く個人によって実現されることを考慮すれば,病院の経営者は,個人の持つ力を最大限に活用しながら,それを組織の成長へとつなげていくことが必要となります.

 では,個人が自分らしくキャリアを形成し,かつ組織の成長に貢献するためにはどのような仕掛けが必要でしょうか.今回は,キャリアの諸理論を踏まえて,現在の医療組織におけるキャリア・マネジメントの課題について考えてみたいと思います.

参考文献

1)日本看護協会:病院看護実態調査,2008
2)Schein EH : Career Dynamics : matching individual and organizational needs. Addison-Wesley, 1978〔エドガーHシャイン(著),二村敏子,三善勝代(訳):キャリア・ダイナミクス―キャリアとは,生涯を通しての人間の生き方・表現である,白桃書房,1991〕
3)Nicholson N & West MA : Managerial Job Change : Men and Women in Transition. Cambridge University Press., 1988
4)金井尋宏:働くひとのためのキャリア・デザイン,PHP新書,2002
5)渡辺三枝子(編):新版 キャリアの心理学―キャリア支援の発達的アプローチ,ナカニシヤ出版,2007
6)宗方比佐子:キャリア発達の心理学―仕事・組織・生涯発達,川島書店,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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