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連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・27
退院援助における対象者の実態と実践課題
著者: 村上武敏1
所属機関: 1小牧市民病院医療福祉相談室
ページ範囲:P.729 - P.732
文献購入ページに移動 退院援助はいまや医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)の中心的業務となっているが,いまだにその対象が十分に明らかにされてはいない.本稿では,MSWが行う退院援助の対象者の実態を明らかにするとともに,その実態から退院援助の実践の意義と課題,さらに病院が担うべき社会的責任を明らかにする.そのことが厳しさを増す医療制度改革を,健全に乗り切る1つの条件を示唆することにもなるであろう.
参考文献
1)川上昌子は別居後同居という概念を提示.川上昌子:都市高齢者の実態,学文社,1997
2)大野勇夫は疾病を抱えるということが生活内容全体を低下させることを指摘,格差の重層化と表現.大野勇夫:新医療福祉論,ミネルヴァ,1998
3)大野勇夫は生活論にもとづくアセスメントとして「生活アセスメント」を提唱.大野勇夫:福祉・介護に求められる生活アセスメント,生活アセスメント研究会(編),中央法規,2007
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