文献詳細
文献概要
連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・28
人工呼吸器装着児への退院支援の取り組み―生活を支える地域連携のネットワークづくり
著者: 小島好子1
所属機関: 1自治医科大学附属病院地域医療連携部 総合相談室
ページ範囲:P.818 - P.821
文献購入ページに移動 当大学附属病院は医療制度上特定機能病院という位置づけにあり,その性格から難病,重症の患者(児)が多く,診療圏も広いという特徴をもっている.
平成17年度厚生労働省大臣官房調査では「受け入れ条件が整わないために退院できない」患者(児)が実に19%に上るという結果がでている.つまり,医師がいかに「生命を維持する」ことを完遂したとしても,生活の場に安心して帰れる状況を創り出すことができなければ,退院できない事実がある.
そこで,当院における在院日数1年を超える長期入院患児に対する医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)の退院支援の取り組みを報告する.
平成17年度厚生労働省大臣官房調査では「受け入れ条件が整わないために退院できない」患者(児)が実に19%に上るという結果がでている.つまり,医師がいかに「生命を維持する」ことを完遂したとしても,生活の場に安心して帰れる状況を創り出すことができなければ,退院できない事実がある.
そこで,当院における在院日数1年を超える長期入院患児に対する医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)の退院支援の取り組みを報告する.
掲載誌情報