文献詳細
文献概要
特集 60周年記念号 温故知新―これまでの特集から振り返る
医療制度と地域医療
著者: 大道久1
所属機関: 1日本大学医学部社会医学系医療管理学分野
ページ範囲:P.31 - P.34
文献購入ページに移動医療制度における病院の位置づけ
病院のあり方を,制度との関わりで特集として最初に取り上げたのは,1966年の25巻1号における「病院と医療制度」である.冒頭で「現行制度下における病院の役割」を論じた島内武文1)(東北大学教授)は,歴史的に神殿や寺院に付属して身寄りのない者を受け入れる「収容の機能」を果たしてきた病院が,「一般の傷病者の診療」のために使われたことは画期的なこととし,医学研究・教育の場として機能していることの意義を強調している.そのうえで,島内は「医師患者関係の特殊性」から病院の合理性と制度化を,次のように導いている.
病院のあり方を,制度との関わりで特集として最初に取り上げたのは,1966年の25巻1号における「病院と医療制度」である.冒頭で「現行制度下における病院の役割」を論じた島内武文1)(東北大学教授)は,歴史的に神殿や寺院に付属して身寄りのない者を受け入れる「収容の機能」を果たしてきた病院が,「一般の傷病者の診療」のために使われたことは画期的なこととし,医学研究・教育の場として機能していることの意義を強調している.そのうえで,島内は「医師患者関係の特殊性」から病院の合理性と制度化を,次のように導いている.
参考文献
1)島内武文:現行医療制度下における病院の役割.病院25(1):23-26,1966
2)守屋博:医師と病院制度の関連についての諸問題.病院25(1):37-40,1966
3)紀伊國献三:医療計画のすすめ方.病院33(1):22-25,1974
4)武見太郎:高福祉社会,高技術社会の病院.病院33(1):26-27,1974
5)諸橋芳夫:医療計画の必要性と考え方.病院33(1):32-34,1974
6)吉田幸雄:戦後の病院と医療法の功罪―医療法と病院の30年.病院36(1):19-24,1977
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