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文献詳細

雑誌文献

病院68巻10号

2009年10月発行

文献概要

連載 ロボット技術と医療・介護・福祉・9

ワイヤレス分娩シミュレーター「ノエル」

著者: 照井克生1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター産科麻酔科診療科

ページ範囲:P.802 - P.803

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 ワイヤレス分娩シミュレーター「ノエル」は,米国ガウマード社が開発した,母体と新生児の様々なシミュレーションが可能なマネキンである.筆者の施設では,米国本社での見学・研修と,米国産科麻酔学会においてノエルを用いたシミュレーションのレクチャーを聴講した後に,2008年にスキルスラボに導入した.

 米英では産科救急の対応トレーニングにシミュレーターが数年前から活用されており,ハーバード大学やマイアミ大学,メイヨークリニックなどでもシミュレーションセンターに分娩シミュレーターが設置されている.米国産科麻酔学会でも分娩シミュレーターのセッションが毎年開催され,筆者が聴講したレクチャーでは,ヘリコプターでノエルが搬送されてきて,ストレッチャーで手術室に移動し,帝王切開を受けていた.このように,分娩管理のみならず,搬送や急変対応システムの検討にも活用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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