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文献詳細

雑誌文献

病院68巻10号

2009年10月発行

文献概要

レポート【投稿】

脳卒中患者が維持期の病院・施設に転院する際の転院待機日数

著者: 恵濃裕美1 徳永誠2 桑田稔丈3 富田愛1 清水昌子1 加来克幸1 山永裕明4 橋本洋一郎5

所属機関: 1熊本機能病院医療社会事業部 2熊本機能病院リハビリテーション科 3熊本機能病院理学療法課 4介護老人保健施設清雅苑 5熊本市立熊本市民病院神経内科

ページ範囲:P.847 - P.850

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要旨 脳卒中患者が回復期リハビリテーション病棟から維持期の病院・施設に転院する際の待機日数を明らかにすることを目的とした.当院回復期リハ病棟から維持期の病院・施設に転院した脳卒中患者117人を対象として,第1希望の病院に転院依頼をしてから最終的に転院した病院に転院するまでの日数(調整日数),転院先が確保できるまでにいくつの病院から断られたか(転院受け入れ不可病院数),最終的に転院した病院に転院を依頼して実際転院するまでの日数(転院待機日数)について調査した.調整日数は平均35.5±25.4日,転院受け入れ不可病院数は平均0.7±1.7病院,転院待機日数は平均28.7±19.6日であり,脳卒中の地域連携において,回復期リハ病棟から維持期の病院・施設に転院する際の待機日数の短縮が望まれる.

参考文献

1)橋本洋一郎,他:脳卒中診療システム.脳神経 57(7):539-552,2005
2)橋本洋一郎,他:急性期病院から回復期リハビリテーション病棟に望むもの.リハ医学 42(9):627-633,2005
3)今村隆志,他:脳卒中患者の転院待機日数の年次推移.病院 64(5):400-403,2005
4)徳永誠,他:急性期脳梗塞患者の転院待機日数の検討.リハ医学 41(12):880-883,2004
5)大島峻,他:脳卒中のリハビリテーションの待機日数についての考察.北海道リハビリテーション学会雑誌 26:11-14,1998
6)渡邉理香,他:急性期病院における虚血性脳血管障害の在院日数延長因子.臨床神経 45(6):405-410,2005
7)千野直一(監訳):FIM 医学的リハビリテーションのための統一データセット利用の手引き(原書第3版),慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室,1991
8)古閑博明:地域完結型の脳卒中リハビリテーションシステム.リハ医学 38(10):812-817,2001
9)平田好文:脳卒中地域連携クリティカルパス―熊本方式.治療 90(増刊号):1830-838,2008
10)渡邊進,他:熊本脳卒中地域連携ネットワーク研究会.全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会機関誌 7(3):33-37,2008
11)全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会:回復期リハ病棟の現状と課題に関する調査報告書,pp1-76,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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