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連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・38
地域連携におけるMSW支援評価―MSW自己評価と患者・家族満足度調査から
著者: 杉崎千洋1
所属機関: 1島根大学法文学部社会文化学科
ページ範囲:P.854 - P.858
文献購入ページに移動 「急性期病院~慢性期病院~在宅」をつなぐ中間ケアは,新しい地域連携システムである.そこでのMSW支援の自己評価と患者・家族満足度との不一致に着目し,その理由の検討などを行った.異なる機能の病院・機関職員の相互乗り入れ,特に慢性期病院MSWによる急性期病院入院中の患者・家族への転院後の医療,支援などに関する事前説明は,地域連携システムを適切に機能させる鍵の1つになっていると考えられる.
参考文献
1)長野聖:回復期におけるADL改善度と,急性期から回復期病院転院に要する「待機日数」およびリハビリテーション実施単位との関連性,理学療法学 34(Suppl 2):557,2007
2)加来克幸:地域連携でのMSWの役割,連載 MSWの働きを検証する 34,病院 68(6):57-61,2009
3)Department of Health : Intermediate Care Services for Older People. HSC2001/01, 2001
4)太田貞司,他:地域ケアシステム・シリーズ第2巻 医療制度改革と地域ケア 急性期病院から慢性期病院,そして地域・在宅へ,光生館,2009
5)杉崎千洋:急性期病院~在宅の継続医療を保証する地域連携システムと医療ソーシャルワーカー支援評価研究―慢性期病院と在宅間の移行支援を中心に―,第3章改訂版,pp.2-58,2009(http://www.comde.co.jp/NHSDATABASE/report.html)(2009年3月25日掲載)
6)京極高宣,他:(財)在宅医療助成勇美記念財団2005年度在宅医療助成調査研究報告書 わが国の在宅医療におけるMSW実践事例の調査研究―MSWの国家資格化と養成カリキュラムのあり方を求めて―,p.67,2006(京極らの調査項目には,4つの領域ごとに「その他」があり17項目で構成されている.本調査では「その他」は省略し,13項目とした)
後藤真澄,若松利昭:ホームヘルプサービスの有効性に関する研究―利用者満足度とホームヘルパーの自己評価の比較から―,社会福祉学 41(2):49-58,2001
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