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文献詳細

雑誌文献

病院68巻11号

2009年11月発行

文献概要

連載 ロボット技術と医療・介護・福祉・10

「エンドカプセル」とカプセル内視鏡の今後

著者: 瀧澤寛伸1

所属機関: 1オリンパスメディカルシステムズ株式会社未来内視鏡開発部 CPグループ

ページ範囲:P.890 - P.891

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 カプセル内視鏡のアイディアは30年以上前から考えられていたが,内部ユニットの小型化と低消費電力化など多くの課題があり,実現は困難であった.しかし1990年代に入って,様々な技術の進歩,特に通産省の指導の下,マイクロマシンプロジェクト等で小型化の技術が盛んに研究されるようになったことで,実現の兆しが見えてきた.

 2000年にはイスラエルのギブンイメージング社がカプセル内視鏡の試作機を発表し,その後,当社でもカプセル内視鏡「エンドカプセル」を2005年より欧州,アジア・オセアニア地域で販売開始し,2007年にはFDAの認可を受けて,北米でも販売している.日本では2008年9月に製造販売承認を得て,臨床で利用されている.本稿ではエンドカプセルを中心に紹介するとともに,カプセル内視鏡の今後の展開について述べる.

参考文献

1)日比紀文,他:カプセル内視鏡カラーアトラス初版,pp2-8,診断と治療社,2007
2)日比紀文,岩男泰:大腸疾患の内視鏡診断と治療初版,pp49-53,診断と治療社,2006
3)Rey JF,et al:Video capsule endoscopy:Update to guidelines(May2006).End-oscopy 38(10):1047-1053,2006
4)Rey JF,et al:European Society of Gast-rointestinal Endoscopy Guideline for Vi-deo Capsule Endoscopy.Endoscopy 36(7):656-658,2004
5)千葉淳,他:ブタ腸内におけるカプセル内視鏡用磁気アクチュエータの駆動.日本応用磁気学会誌 29(3):343-346,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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