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特集 補完代替医療のこれから
がん治療における副作用対策としての統合医療の役割
著者: 下山直人1 橘谷エルナン1 関恵子1 鈴木春子1 津嘉山洋2
所属機関: 1国立がんセンター中央病院 手術・緩和医療部 2筑波技術大学保健科学部総合医療センター
ページ範囲:P.904 - P.907
文献購入ページに移動統合医療としての鍼灸の作用は,がんそのものが引き起こす強い痛みに対するよりも,がんの神経圧迫やがん治療に伴う神経障害性疼痛などの,薬物療法に反応しにくい痛みに対してのニーズが強く,薬物療法と併用することで,治療の質を高めることが可能となる.緩和ケアが末期医療と考えられていた時代から,緩和ケアは臨床研究に馴染まないものと考えられてきたが,早期からの緩和ケアが求められている現在,緩和ケアにおいても,統合医療としての鍼灸においても,その痛みに対する有効性を科学的に評価することが必要となっている.
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