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特集 今後の医師養成と病院 【各県の医師確保対策】
【三重県】“地域医療医”の育成と定着に向けた新たな取り組み―「ポジティブ・スパイラル・プロジェクト」の推進
著者: 加藤和浩1
所属機関: 1三重県健康福祉部 医療政策室
ページ範囲:P.1032 - P.1034
文献購入ページに移動■三重県における医師不足の現状
三重県の人口10万人当たりの医師数は178人で,全国平均の206名を大きく下回り,全国第37位と低い水準にある.地域別に見ると,へき地や離島を擁する東紀州,伊勢志摩地域はもとより,北勢,伊賀地域など都市部においても医師数が県内平均を下回る状況となっている.医療機関別では,診療所の医師数がほぼ全国平均の水準にある一方で,病院の医師数は全国第42位と低位にあり,県内全域における病院勤務医の絶対数をいかに増加させるかが,今後の医師確保対策における重要な課題である.
また,本県唯一の医師養成施設である三重大学医学部では,平成16年度の医師臨床研修制度施行以来,附属病院に残る医師が大幅に減少し,県全体の臨床研修医数も,増加傾向にあるものの,募集定員を大きく下回っている.
三重大学医学部の定員増,さらに地域枠が拡大される中で,県内出身者を中心に臨床研修残留率を向上させるとともに,県外からも研修医を呼び込む取り組みが求められている.
三重県の人口10万人当たりの医師数は178人で,全国平均の206名を大きく下回り,全国第37位と低い水準にある.地域別に見ると,へき地や離島を擁する東紀州,伊勢志摩地域はもとより,北勢,伊賀地域など都市部においても医師数が県内平均を下回る状況となっている.医療機関別では,診療所の医師数がほぼ全国平均の水準にある一方で,病院の医師数は全国第42位と低位にあり,県内全域における病院勤務医の絶対数をいかに増加させるかが,今後の医師確保対策における重要な課題である.
また,本県唯一の医師養成施設である三重大学医学部では,平成16年度の医師臨床研修制度施行以来,附属病院に残る医師が大幅に減少し,県全体の臨床研修医数も,増加傾向にあるものの,募集定員を大きく下回っている.
三重大学医学部の定員増,さらに地域枠が拡大される中で,県内出身者を中心に臨床研修残留率を向上させるとともに,県外からも研修医を呼び込む取り組みが求められている.
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