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文献概要
特集 医療統計の再構築に向けて
期待される医療統計のあり方
著者: 井伊雅子1
所属機関: 1一橋大学国際・公共政策大学院
ページ範囲:P.98 - P.102
文献購入ページに移動 日本の公的統計制度は60年ぶりの大改正を行っている.2007年5月に全面的に統計法が改正され,同年10月には公的統計整備の司令塔としての統計委員会が発足した.新統計法は本年4月より施行される.この小論では,統計法改正の背景やその目的,そして統計委員会の役割に関して概観した後,医療に関する統計を新統計法の下でどのように整備,体系化していくべきか,いくつか問題提起を行いたい.
参考文献
1)今中雄一:健康関連データベースの構造化と結合:戦略的な医療保健福祉システム構築へ向けて.海外社会保障研究133:18-26,2000
2)岩本康志:統計の重点的・戦略的整備(財政統計)論点メモ.統計委員会基本計画部会第2WG提出資料,2008年3月5日
3)山口拓洋:厚生労働省 薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会提出資料,2008年11月11日
1)井伊雅子:医療統計の体系化:統計委員会の基本計画に向けて.医療経済研究20(1) : 3-13, 2008
2)鈴木亘:社会保障関係の統計における課題.NIRA研究報告書「統計改革への提言」,2008年10月
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