文献詳細
特集 医療統計の再構築に向けて
【事例】電子カルテの経営への利用
文献概要
診療報酬の圧縮により,病院経営を取り巻く外部環境は悪化の一途をたどっている.そのため,病院の内部環境を適切に把握する必要があり,その方法として診療材料管理と原価計算が挙げられる.かつては,両者とも専門部署が時間をかけてknow howとして集積し,理解も訓練を受けたもの以外困難であった.しかし,電子カルテを中心とした医療情報システムの利用により,データの取得,解析が以前より容易にできるようになっており,管理職層における病院活動の効率性,問題点の評価に耐えるようになってきている.
本稿では,電子カルテシステム(医療情報システム)からの診療材料管理,原価計算の実施とDPCとの関連について論じる.また,リスク対策としての診療プロセス評価の例を提示する.
本稿では,電子カルテシステム(医療情報システム)からの診療材料管理,原価計算の実施とDPCとの関連について論じる.また,リスク対策としての診療プロセス評価の例を提示する.
参考文献
1)加登豊,山本浩二:原価計算の基礎知識,pp152-158,日本経済新聞社,1996
2)岩渕勝好,他:院内がん登録の運用と課題.厚生労働科学研究費補助金(がん臨床研究事業)平成19年度分担研究報告書(主任研究者:竜崇正):pp55-58,2008
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