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文献概要
連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・30
患者・家族の態度・行動変容をもたらす心理社会的アプローチ
著者: 和田光徳1
所属機関: 1市立岸和田市民病院
ページ範囲:P.154 - P.157
文献購入ページに移動 医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)の働きの1つに,心理社会的アプローチがある.それは「自己決定」という原則に支配されるが,「自分で決める」ということは,単純な意思表明を意味するものではない.それは,その人が,それまでの周りとの関わりの中で育んだ“こころ”の在りよう(心理)と,「今,ここ」の関わり(社会)の中で,相対的に帰結する過程である.本稿では,表面上,手術を拒否するという意思を表明した2人の患者について,MSWが全く対照的とも見える「関わり方」を行った結果,患者にどのような変化が見られたかを紹介する.さらに在宅ケアへの支援事例について,MSWの心理社会的アプローチの結果,患者・家族の気持ちが変化し,医療を主体的に選択するに至ったケースを提示する.
参考文献
1)Woods ME & Hollis F : Casework : A Psychosocial Therapy(5th Ed.), McGraw-Hill Higher Education, 2000
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