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連載 図説 日本の社会保障 医療・年金・生活保護・2
社会保障費の増加状況
著者: 泉孝英12
所属機関: 1京都大学 2(財)京都健康管理研究会・中央診療所
ページ範囲:P.158 - P.159
文献購入ページに移動ILO(国際労働機関)が国際比較上定めた社会保障の基準(1949年)によると,社会保障費とは以下の3基準を満たすすべての制度に基づく費用を含むものとされている.
1.制度の目的が,次ぎのリスクやニーズのいずれかに対する給付を提供するものであること.
①高齢,②遺族,③障害,④労働災害,⑤保健医療,⑥家族,⑦失業,⑧住宅,⑨生活保護,その他
2.制度が法律によって定められ,それによって特定の権利が付与され,あるいは公的,準公的,若しくは独立に機関によって責任が課せられるものであること.
3.制度が法律によって定められた公的,準公的,若しくは独立に機関によって管理されていること.あるいは法的に定められた責務の実効を委託された民間の機関であること.
わが国の社会保障費の算定範囲も,ILOの基準に従って行われている.
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