icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院68巻2号

2009年02月発行

文献概要

連載 病院管理フォーラム ■院内DPC支援

院内DPC支援体制(前編)―DPC管理室

著者: 福村文雄1

所属機関: 1飯塚病院DPC管理室

ページ範囲:P.164 - P.166

文献購入ページに移動
 DPC包括支払い制度は,医療費増大の抑制,医療の質の確保,情報の透明性という要求を背景に“良質な医療を効率的に提供” を看板に掲げ,2003年に特定機能病院から導入され,現在DPC対象病院718施設,準備病院701施設で,合計すると一般病床の50%へと急速に拡大している1).この制度の根幹には,適切な診断群分類選択と正確な情報提供が前提となるが,その運用やデータの信頼性は,それぞれの施設に委ねられている.

 一方,診断群分類の選択を任されている医師の多くはICDコードに不慣れであり,請求について無頓着な場合も少なくない.また,様式1に代表される診療データ提出や厚生労働省(以下,厚労省)からの再入院理由といった特別調査なども大きな負担となっている.通年でレベルの高いDPC精度を保つには,各診療科・各医師任せでは難しく,コーディングに精通した診療情報管理士,レセプトデータを得意とする医事職員が,医師と知識を補完し合う支援体制が望ましいと考え,当院ではDPC制度に参加した2006年から,DPC管理室を中心とした支援体制を整え,運用している2)

参考文献

1)厚生労働省保険局医療課:平成20年5月9日DPC評価分科会資料
2)細川忠行:DPC包括支払い制度における精度管理の重要性.診療情報管理学会雑誌(in press)
3)矢島鉄也:医師の正確な診断と事務サイドとの連携の強化を.社会保険旬報2171:7-10,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら