icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院68巻3号

2009年03月発行

文献概要

特別寄稿

コミュニティケアとクリニカルガバナンス(後編)

著者: 吉長成恭1

所属機関: 1広島国際大学 医療福祉学部

ページ範囲:P.236 - P.240

文献購入ページに移動
■前回のまとめ

 英国における医療改革の大きな流れは,国民医療費など社会保障費用を抑制する目的を維持しつつ,①施設医療からコミュニティケアへシフト,②医療サービス提供は,患者や介護する立場にある生活者のニーズ主導であり,サービス供給側の主導ではない,③医療サービスの質や医療施設経営管理に関する戦略的責任は政府ではなく地方自治体へ移管,④擬似市場として営利,非営利組織の医療サービス提供組織が依存するケア市場(混合経済市場)の開発を政府が規定する,であった.

 表はコミュニティにおけるケアサービスについて,医療サービスを中心にまとめたものである.「ファーストクラス・サービス」の医療提供を行うために,病床数の削減を同時に進め,人的資本(human capital)への投資によるポジティヴウェルフェアの文脈で,医師や看護師の増員が積極的に進められた.

参考文献

1)WiPP(Working in Partnership Programme)http://www.wipp.nhs.uk/
2)Cambers R, et al : REVALIDATION, Radcliffe Publishing, 2008
3)Zwanenberg T, Harrison J : Clinical Governance in Primary Care(2nd edition), pp.184, Radcliffe Publishing, 2004
4)Cambers R, Wakley G(著),吉長成恭,小林暁峯(訳):クリニカルガバナンス~病医院経営 医療の質を高める「14の視点」,日本医療企画,2004
5)4)と同じ
6)Cambers R : Encouraging the people of Europe to practice self care : the Primary care perspective(position paper). European forum for primary care, 2006
7)6)と同じ

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?