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連載 図説 日本の社会保障 医療・年金・生活保護・3
社会保障費の財源
著者: 泉孝英12
所属機関: 1京都大学 2(財)京都健康管理研究会
ページ範囲:P.258 - P.259
文献購入ページに移動■社会保障の財源
社会保障の財源は,「公費(税)」「社会保険料」「積立金の運用による資産収入」に大別される.
社会保障の財源をどこに求めるかは,わが国だけでなく,世界のいずれの国・地域においても常に大きな課題になっていることである.かつてのソビエト連邦や以前の中国のような社会主義国家では,社会保障の内容(質・量)は別として,すべての財源は国家の支出であるため問題にならない.しかし,世界のほとんどの国々が自由競争主義経済の下で運営されている現在,いずれの国々でも社会的強者と弱者が生じ,格差は年々拡大している.弱者に一定の生活を確保して,社会不安を回避し,社会の安定化を図る施策「社会保障」は社会防衛手段として必須である.
誰がどのように負担するか,まず議論になることは,「公費(税)」「社会保険料」のいずれを主たる財源とするかである.
社会保障の財源は,「公費(税)」「社会保険料」「積立金の運用による資産収入」に大別される.
社会保障の財源をどこに求めるかは,わが国だけでなく,世界のいずれの国・地域においても常に大きな課題になっていることである.かつてのソビエト連邦や以前の中国のような社会主義国家では,社会保障の内容(質・量)は別として,すべての財源は国家の支出であるため問題にならない.しかし,世界のほとんどの国々が自由競争主義経済の下で運営されている現在,いずれの国々でも社会的強者と弱者が生じ,格差は年々拡大している.弱者に一定の生活を確保して,社会不安を回避し,社会の安定化を図る施策「社会保障」は社会防衛手段として必須である.
誰がどのように負担するか,まず議論になることは,「公費(税)」「社会保険料」のいずれを主たる財源とするかである.
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