文献詳細
特集 現場に役立つ看護師をいかに確保するか
文献概要
■当世看護師事情
すでに議論され尽くした感はあるが,看護師の量と質の観点から,今の看護界の問題を整理してみよう.
まず,看護師数の絶対的不足.7対1騒動が今なお取りざたされているが,当院のように平均在院日数が12.5日,病床稼働率が95%を超すような病院においては,7対1は最低配置人数でしかない.しかし,診療報酬上,それが最高水準だとされれば,経営上はそれをギリギリ満たす人員を確保するのが,最適だということになる.仮に診療報酬を考慮しなくてよいとするなら,それでは,どこまでいけば人は足りたと言えるのか.きめ細やかで,かつ知的で安全な看護ケアを展開しようと思うと,最低でもこの倍は必要だと思う.
すでに議論され尽くした感はあるが,看護師の量と質の観点から,今の看護界の問題を整理してみよう.
まず,看護師数の絶対的不足.7対1騒動が今なお取りざたされているが,当院のように平均在院日数が12.5日,病床稼働率が95%を超すような病院においては,7対1は最低配置人数でしかない.しかし,診療報酬上,それが最高水準だとされれば,経営上はそれをギリギリ満たす人員を確保するのが,最適だということになる.仮に診療報酬を考慮しなくてよいとするなら,それでは,どこまでいけば人は足りたと言えるのか.きめ細やかで,かつ知的で安全な看護ケアを展開しようと思うと,最低でもこの倍は必要だと思う.
参考文献
1)http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/04/kekka2-3.html(平成21年2月5日現在)
2)http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/07/kekka03.html(平成21年2月5日現在)
3)勝原裕美子,他:新人看護師のリアリティ・ショックの実態と類型化の試み:看護学生から看護師への移行プロセスにおける二時点調査から.日本看護管理学会誌 9(1):30-37,2005
4)シャインE(著),二村敏子,三善勝代(訳):キャリア・ダイナミクス,白桃書房,1991
掲載誌情報