icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院68巻4号

2009年04月発行

文献概要

特集 現場に役立つ看護師をいかに確保するか

現場に活きる看護師をいかに確保するか

著者: 勝原裕美子1

所属機関: 1聖隷福祉事業団 聖隷浜松病院

ページ範囲:P.290 - P.293

文献購入ページに移動
■当世看護師事情

 すでに議論され尽くした感はあるが,看護師の量と質の観点から,今の看護界の問題を整理してみよう.

 まず,看護師数の絶対的不足.7対1騒動が今なお取りざたされているが,当院のように平均在院日数が12.5日,病床稼働率が95%を超すような病院においては,7対1は最低配置人数でしかない.しかし,診療報酬上,それが最高水準だとされれば,経営上はそれをギリギリ満たす人員を確保するのが,最適だということになる.仮に診療報酬を考慮しなくてよいとするなら,それでは,どこまでいけば人は足りたと言えるのか.きめ細やかで,かつ知的で安全な看護ケアを展開しようと思うと,最低でもこの倍は必要だと思う.

参考文献

1)http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/04/kekka2-3.html(平成21年2月5日現在)
2)http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/07/kekka03.html(平成21年2月5日現在)
3)勝原裕美子,他:新人看護師のリアリティ・ショックの実態と類型化の試み:看護学生から看護師への移行プロセスにおける二時点調査から.日本看護管理学会誌 9(1):30-37,2005
4)シャインE(著),二村敏子,三善勝代(訳):キャリア・ダイナミクス,白桃書房,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら