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文献概要
特集 現場に役立つ看護師をいかに確保するか
大学における臨地実習充実への取り組み
著者: 横田素美1
所属機関: 1福島県立医科大学看護学部
ページ範囲:P.300 - P.303
文献購入ページに移動また検討会は,看護基礎教育カリキュラムの見直しについて,1996年の改正から10年以上が経過しており,看護を取り巻く環境の変化に伴って,早急な対応が不可欠であることも指摘している1).このような動きに呼応して,文部科学省においても保健師助産師看護師学校養成所指定規則(以下,指定規則)が改正された場合の大学・短期大学への適用課題等が検討された.これらの検討内容を踏まえ,2008年1月に指定規則の一部改正が公布され,2009年度の入学生から新カリキュラムを適用するために,看護基礎教育を担う教育機関では改正作業が行われた.筆者が勤める大学(福島県立医科大学)においても,これからの社会構造や医療技術の進歩等を見据えながら,看護基礎教育において,どのような看護職者の育成を目指すべきか,そのためには何をコアにすべきか等々を論議し,カリキュラムを見直してきた.その過程の中で,学生の看護実践能力を高めるための臨地実習のあり方について,現状の改善や今後の取り組みを検討した.ここでは,臨地実習の充実を図るための方策を,私見も含めて述べていきたい.
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