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特集 医療・介護ニューディール
病院職員数と病院機能の国際比較
著者: 長谷川敏彦1
所属機関: 1日本医科大学 医療管理学教室
ページ範囲:P.635 - P.640
文献購入ページに移動現存の国際的情報源としては「各国の統計(政府やその他の団体)」,「WHO(世界保健機関)」そして「OECD(経済開発協力機構)」が主なものである.WHOデータは,対象国は多いが発展途上国中心でデータ精度に問題があり,情報の種類も限られている.特に病院職員のデータはほとんど存在しない.OECDデータは先進国を対象にし,情報源となる各国の政府機関の情報収集システムの完成度が高く,精度も高い.またかつての担当者(ジャン・ポール・プーリエ氏)など個人の努力があり,定義の調整が一定になされており,これまで汎用されてきた.「各国データ」では各種の多数の変数が存在するという利点がある一方,定義が国ごとに異なる可能性がある.
本論文では,医療システムやパフォーマンスなど各国の違いを浮き上がらせ,主としてOECDデータを用い,詳細には各国政府のデータを慎重に検討し,比較を試みた.
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