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特集 医療・介護ニューディール 【人員配置と経営収支】
青梅慶友病院・よみうりランド慶友病院
著者: 大塚宣夫1
所属機関: 1医療法人社団慶成会
ページ範囲:P.654 - P.657
文献購入ページに移動■自分の親を預けられる施設
筆者が青梅慶友病院を開院したのは1980年,その後,2005年によみうりランド慶友病院を開院した.一貫して目指してきたのは「自分の親を安心して預けられる施設」であり,寝たきりや認知症があっても,最晩年の3~4年間を豊かに暮らし,安心して人生を終えられる場所を提供したいという思いである.その実現のために,名前は「病院」であっても従来の「病院」という形にはこだわらず,普通の病院では行わないようなことにも積極的に取り組んできた.
発想の転換の第1は,生活の場をしっかりつくることである.「病院」では,まず医療ありきで,そこに介護が付随し,その次に生活環境という順になる.しかし筆者は,人生の最晩年といえども人生の一時期と捉えて,まず生活の場をつくることを優先した.そのうえで,安心して苦痛のできるだけ少ない形で暮らすために必要なものとして,医療や介護を入れていく.これは簡単なようで,当時はもとより,現在でも医療界ではかなり特異なことである.
筆者が青梅慶友病院を開院したのは1980年,その後,2005年によみうりランド慶友病院を開院した.一貫して目指してきたのは「自分の親を安心して預けられる施設」であり,寝たきりや認知症があっても,最晩年の3~4年間を豊かに暮らし,安心して人生を終えられる場所を提供したいという思いである.その実現のために,名前は「病院」であっても従来の「病院」という形にはこだわらず,普通の病院では行わないようなことにも積極的に取り組んできた.
発想の転換の第1は,生活の場をしっかりつくることである.「病院」では,まず医療ありきで,そこに介護が付随し,その次に生活環境という順になる.しかし筆者は,人生の最晩年といえども人生の一時期と捉えて,まず生活の場をつくることを優先した.そのうえで,安心して苦痛のできるだけ少ない形で暮らすために必要なものとして,医療や介護を入れていく.これは簡単なようで,当時はもとより,現在でも医療界ではかなり特異なことである.
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