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連載 図説 日本の社会保障 医療・年金・生活保護・8
わが国の医療制度をめぐる問題点
著者: 泉孝英12
所属機関: 1京都大学 2(財)京都健康管理研究会
ページ範囲:P.678 - P.679
文献購入ページに移動 わが国において「医療崩壊」論議が始まって,数年以上が経過した.有効な打開策は示されないまま,事態はより深刻化している.「医療崩壊」を招いた,わが国の医療体制をめぐる基本的問題点を指摘したい.
「医療制度のあるべき姿」は,以下の3条件に集約される.
1.医療機関(病院・診療所)/医師を含めた医療従事者の適正な地域的配置
2.適切な受診・適切な(標準的)医療
3.妥当な医療費
この3条件は,いずれの地域,時代の医療においても要求されることであるが,わが国のように医療が社会保障の一貫として位置づけられている「国民皆保険」の国々では,より厳しく要求されることである.
わが国の医療の検証を試みたい.
「医療制度のあるべき姿」は,以下の3条件に集約される.
1.医療機関(病院・診療所)/医師を含めた医療従事者の適正な地域的配置
2.適切な受診・適切な(標準的)医療
3.妥当な医療費
この3条件は,いずれの地域,時代の医療においても要求されることであるが,わが国のように医療が社会保障の一貫として位置づけられている「国民皆保険」の国々では,より厳しく要求されることである.
わが国の医療の検証を試みたい.
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