文献詳細
文献概要
特集 病院を取り巻く法環境
病院のコンプライアンス
著者: 佐合茂樹1
所属機関: 1社会医療法人厚生会 木沢記念病院
ページ範囲:P.788 - P.791
文献購入ページに移動 法律は,国民が社会生活を営むうえでの秩序を維持するための規範として国が定めたものであり,強制力を持って私たちの社会生活を規律している.病院運営においてもこの強制力は例外ではなく,医療施設,医療従事者は法規(法律・省令・規則・告示など)による規則から逸脱して医療を行うことはできない.特に医療は他の分野と違い,直接人の生命に関わる行為を行っているため,その業務を行う施設や,医療に携わる人の資格などについて厳しい規則が定められている.
一方,国は社会保険,社会福祉,公衆衛生などの制度の中で,国民の医療を保障する政策を行っている.したがって,医療の行われる場としての病院には,その多くの制度と密接な関係が生じている.私たちが認識しなければならないのは,これらの制度の運用はすべて法令によって行われるということであり,病院は業務を遂行するうえで関連法規から離れることはできないどころか,法規の重さを認識し,熟知した対応が求められることである.改めて述べるまでもないだろうが,医療に携わる人たちが法令順守の重要性を認識することは,複雑化する今日の医療環境において極めて重要であることを再認識すべきである.
一方,国は社会保険,社会福祉,公衆衛生などの制度の中で,国民の医療を保障する政策を行っている.したがって,医療の行われる場としての病院には,その多くの制度と密接な関係が生じている.私たちが認識しなければならないのは,これらの制度の運用はすべて法令によって行われるということであり,病院は業務を遂行するうえで関連法規から離れることはできないどころか,法規の重さを認識し,熟知した対応が求められることである.改めて述べるまでもないだろうが,医療に携わる人たちが法令順守の重要性を認識することは,複雑化する今日の医療環境において極めて重要であることを再認識すべきである.
参考文献
1)安藤秀雄,他:最新医事関連法の完全知識,医学通信社,2009
2)佐合茂樹:改訂5版 病院新入職員基礎講座,経営書院,2008
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