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文献詳細

雑誌文献

病院69巻11号

2010年11月発行

文献概要

特集 拡大するリハビリテーション医療

医療制度におけるリハビリテーションの位置付けと今後

著者: 水間正澄1

所属機関: 1昭和大学医学部リハビリテーション医学教室

ページ範囲:P.852 - P.855

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 リハビリテーション(以下,リハ)は障害を対象とする領域であるが,その対象も先天性障害,中途障害,老化に伴う障害など多様であり年齢も新生児から高齢者まで多岐にわたる.そして,それら障害は外傷,疾病に対する急性期医療,救命医療,新生児医療,再生医療などの進歩に伴って多様化・複雑化しそのニーズはますます広がっている.

 一方,医療制度改革以降,医療提供体制の見直しが進められ,施設の機能分化と連携体制の確立,さらには在宅ケアの推進を目指した政策が示された.医療においては急性期,亜急性期,慢性期へと異なった施設がお互いに適切な連携の下に継続性を持って進められることが推進されている.リハ医療の場合は急性期リハ,回復期リハ,維持期リハと区分してその流れを考えるようになり,単一施設での一貫した継続的なリハを実施することは困難となり,病院完結型リハから地域完結型リハへと,リハ医療提供の場にも大きな変化が求められている(図)1)

参考文献

1)水間正澄:チームで取り組むリハビリテーション科外来―フォローアップのコツ.オーバービュー.臨床リハ 19(4):314-319,2010
2)松田晋哉:包括払い制度とDPC.総合リハ 37(5):413-418,2009
3)日本リハビリテーション医学会:リハビリテーション科専門医の関与の有無と患者のアウトカム.リハ医学 42(4):232-236.2005
4)木村伸也:急性期リハビリテーションの臨床からみた診療報酬の問題点.臨床リハ 19(1):25-29,2010
5)石川誠:22年度診療報酬改訂後の対応.回復期リハ 4:28-35,2010
6)里宇明元:リハ外来の目標とリハ医の役割.浅山滉,他(編):臨床リハ別冊 脳卒中リハビリテーション外来診療,医歯薬出版,1997,pp196-204
7)日本リハビリテーション施設協会:平成21年度介護報酬改定に伴うリハビリテーションの提供状況と利用に関する研究報告書.2010
8)日本リハビリテーション施設協会:通所系リハビリテーションにおける形態とリハビリテーションのあり方に関する研究報告書.2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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