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文献詳細

雑誌文献

病院69巻11号

2010年11月発行

文献概要

特集 拡大するリハビリテーション医療

慢性期リハビリテーションにおける病院の役割

著者: 山上久1

所属機関: 1医療法人久仁会 鳴門山上病院

ページ範囲:P.861 - P.864

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 医療保険制度の改革に伴い,急性期病院における在院日数の短縮化は今後さらに進められる可能性が高い.一方,回復期リハビリテーション病棟においても,脳血管疾患や大腿骨頸部骨折等の回復期リハビリテーションを要する状態に応じて算定日数に上限が設けられ,より早期での入院とより早期の退院が求められている.

 これに対応して,慢性期リハビリテーションにおいては,①施設や在宅での心身機能および生活機能の維持・改善に努め,対象者・家族のQOL向上を目指した諸種の取り組みを積極的に展開し,②回復期の患者の地域への受け入れを速やかに調整・マネジメントして,③急性期~回復期への流れの効率化を促進するという大命題が課されている.このことは,慢性期リハビリテーションのあり方が,急性期や回復期の入院期間に大きく影響すると換言できる.

参考文献

1)浜村明徳,他:維持期リハビリテーション,三輪書店,2009,pp2-8
2)社会保険研究所:介護報酬の解釈1,社会保険研究所,2006
3)岡持利亘,他:維持期理学療法.理学療法 24(11):1416-1428,2007
4)浜村明徳,他:地域リハビリテーション論Ver.3,三輪書店,2006
5)金谷さとみ:維持期理学療法モデル.理学療法ジャーナル 44(3):205-212,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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