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特集 拡大するリハビリテーション医療
がん医療におけるリハビリテーション
著者: 田沼明1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター リハビリテーション科
ページ範囲:P.865 - P.867
文献購入ページに移動 高齢化社会に突入したわが国において,がん患者数は年々増加している.一方,医療技術の進歩によってがんの死亡率は減少傾向にあり,がんを克服した,あるいはがんと共存している患者数は増え続けている.これらの患者においては,がんそのものやがんの治療によって生じた機能障害が生活の質(QOL : Quality of Life)を落とす原因となる.したがって,がん患者の機能障害や日常生活活動(ADL : Activities of Daily Living)の維持・改善のためリハビリテーションの必要性が増している.
参考文献
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