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文献詳細

雑誌文献

病院69巻11号

2010年11月発行

文献概要

連載 より良い高齢者終末期ケア体制の構築に向けて・11

英国の高齢者終末期ケアの動向④―判断能力の不十分な者と終末期の意思決定

著者: 岡村世里奈1

所属機関: 1国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野

ページ範囲:P.894 - P.896

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■2005年意思能力法(Mental CapacityAct2005)

 英国では,終末期ケア体制の整備に力を入れるだけではなく,終末期ケアの意思決定に関する法整備も進んでいる.中でも特に重要な法律の1つとなっているのが2005年に制定され,2007年から施行されている「意思能力法(Mental Capacity Act 2005)」1)である.

 意思能力法は,一口で言えば,英国の成年後見制度ならびに事前医療指示制度について定めた法律である.認知症や精神疾患,脳の障害等によって独力で意思決定を行うことができない16歳以上の国民の保護を目的として,本人に代わって誰が意思決定を行うことができるのか,またそのためにはどのような手続きを踏めばいいのか等について定めている.

参考文献

1)Department for Constitutional Affairs : Mental Capacity Act 2005 Code of Practice, 2007(http://www.publicguardian.gov.uk/docs/mca-code-practice-0509.pdf) URL 最終アクセス2010年9月8日
2)新井誠監訳:イギリス2005年意思能力法・行動指針,民事法研究会,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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