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特別寄稿
世界の新潮流「第三の道修正」で「分権と委託」による大きな社会づくりへ
著者: 森下正之1
所属機関: 1医療系NPOシンクタンク標準医療情報センター
ページ範囲:P.981 - P.984
文献購入ページに移動振り返って見ると,同様な現象として1945年のアトリー労働党政権の「ベヴァレッジ福祉政策」や1980年代のサッチャー保守党政権の「民営化政策」が,日本は無論,他の先進諸国に大きな影響を与えたことが挙げられる.キャメロン・クレッグ連立政権は「分権化と大きな社会確立」のビジョンの下,財政再建と中央政府によるトップダウン意思決定の縮減を宣言し,国の権限を大幅に削減し,地方自治体,地域社会,家庭(患者)への大胆な権限移譲を掲げている.徹底的改革を行う主対象としては,教育,警察,NHS,福祉の4分野を明示し,分権化政策実施を後述の「大きな社会」政策と連携により推進すると述べている.
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