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特集 病院管理会計とBSCの効用
【事例】診療科単位(外科)でのBSC導入の意義
著者: 田中信孝12
所属機関: 1総合病院 国保旭中央病院 2総合病院 国保旭中央病院 外科
ページ範囲:P.119 - P.122
文献購入ページに移動各部門の体制は強固であり確立されたものであるが,部門は独立してガバナンスを発揮できるわけではない.トップダウンにより各部門でBSC(バランスト・スコアカード)の作成が求められることが多いが,結果は部門のコストセンターとしての特殊性が色濃く反映されたもので,BSCに名を変えた目標管理,方針管理に留まり,発展的意義を見出しにくい.それにひきかえ,診療科あるいは病棟は,多くの職能集団の実践の場であり,病院総体のミニチュア版と言えるため,診療科単位あるいは病棟単位こそが,病院の意向を汲んだうえでガバナンスを発揮できる存在形態であり,BSC導入に最適の場と考える.
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