病院69巻4号

2010年04月発行

特集 医療の拡大がもたらす社会の厚生―医療費亡国論再考

社会資本としての医療への投資

著者： 河口豊¹

所属機関： ¹滋慶医療経営管理研究センター

ページ範囲：P.288 - P.291

　医療への投資は負の投資と見られることが多いが，社会資本を充実させ，病んだり事故にあった人，高齢者などの社会復帰を早め，社会活動を活発に動かすことにつながる．医療提供施設を充実させるとともに，施設の経営的な安定を図る投資を考えたい．

参考文献

1）読売新聞医療情報部：数字でみるニッポンの医療，講談社，2008，p28

2）OECD（編著），鐘ヶ江葉子（訳）：図表でみる世界の保健医療OECDインディケータ（2007年版），明石書店，2008

3）武内和久，竹之下泰志：公平・無料・国営を貫く英国の医療改革，集英社，2009

4）池上直己：医療制度改革は国の視点から地域の視点へ，伊藤元重，総合研究開発機構（編著）：日本の医療は変えられる，東洋経済新報社，2009，pp103-121

5）安田秀穂：自治体の経済波及効果の算出，学陽書房，2008年