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文献詳細

雑誌文献

病院69巻4号

2010年04月発行

連載 リレーエッセイ 医療の現場から

生活者視点の「日本人の食事摂取基準2010年版」の活用へ

著者: 赤松利恵1

所属機関: 1お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科

ページ範囲:P.319 - P.319

文献概要

 「日本人の食事摂取基準2010年版」が厚生労働省より発表された.これは,健康な個人または集団を対象として,国民の健康の維持・増進,生活習慣病の予防を目的に,エネルギーおよび各栄養素の摂取量の基準を示したものである1).日本では,長い間,栄養摂取量の基準として,「栄養所要量」という言葉が用いられていた.しかし,前回の「2005年版」から,栄養所要量が「食事摂取基準」に代わり,確率論的考え方に基づいた値が示された.今回の策定は,前回に比べ,内容的に大きな変化はなかったものの,より実践現場での活用を強調している.

 食事摂取基準の活用はいたってシンプルであり,その過程(以下,4項目)を理解することは容易である.しかし,それぞれの過程で問題点があり,実際は難しい.

参考文献

1)第一出版編集部(編):日本人の食事摂取基準(2010年版),第一出版,2009
2)第一出版編集部(編):厚生労働省・農林水産省決定 食事バランスガイド,第一出版,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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