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特集 長期療養ケアにおける看護の役割
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著者: 池上直己1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
ページ範囲:P.333 - P.333
文献購入ページに移動一方,日本の病院は,元々福祉施設がなかったので,医師が手近で患者を診るための宿泊施設として誕生した.その後も福祉施設の発達は遅れたので,1973年に老人医療が無料化されると,一部の病院は「療養」の施設となった.入院中の療養の世話は,戦前は主に家族が担っていたが,戦後の占領軍による病院の改革により,主役は看護職に次第に移っていった.しかし,特に老人病院においては今から20年前まで,家族の代替として付添婦が広く定着していた.
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