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特集 長期療養ケアにおける看護の役割
医療療養病棟におけるケアの質と記録の改善の取り組みから見えたこと
著者: 池崎澄江1 森智美2 池上直己1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部 医療政策 ・管理学教室 2株式会社メディカルプラス・コーポレイション
ページ範囲:P.338 - P.342
文献購入ページに移動ところが,看護職が体系的にケアの質の改善に取り組むことは,容易ではない.これまでに筆者らは,ケアの質に関する研究を行ってきたが3~5),調査期間中の協力に留まる傾向であった.本事業は2か年の2年目であり,前年度においては5),MDS/CAPs1)を参考に治療・ケアの確認リストに相当するケア指針を作成し,医師・看護師が指針に沿ってケアを確認することによって質の改善を目指した.だが,病棟において指針は十分に読まれず,効果はきわめて限定的であった.そこで,2年目の本研究では,海外での先行研究を参考に6~7),モデル事業として,外部の看護師を半年間にわたり2つの病院に派遣し,ケアの質と記録の改善を目指した8).
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