文献詳細
特集 災害と病院
【災害発生~そのとき現場は】
文献概要
2009年8月9日夜,佐用川の氾濫により,当院は1階部分が最高で110cm浸水する被害を受けた.被害は佐用町全域に及んだものの,被災地域が限局していたため,近隣の医療機関による素早い対応がなされ,また災害拠点病院からはDMATチームが出動し,被災した住民の医療を引き受けてもらうことができた.水が引いた後は救急搬送もスムースであった.
そのような中,病院の被災に対してはほとんど何の公的支援もなく,できる限りの医療活動を行いつつ,自力で立ち直るしかない状態であった.幸いにも,当院はいろいろな幸運に恵まれ,現在何とか復興できる見込みを得ているが,一般の民間病院がこうした被害を被ると,救急活動を続けるどころではなく,立ち直れなくなってしまうのではないかと考えている.
本稿ではこうしたことをふまえ,当院における被災時の医療活動と,その後の復旧過程を報告したい.
そのような中,病院の被災に対してはほとんど何の公的支援もなく,できる限りの医療活動を行いつつ,自力で立ち直るしかない状態であった.幸いにも,当院はいろいろな幸運に恵まれ,現在何とか復興できる見込みを得ているが,一般の民間病院がこうした被害を被ると,救急活動を続けるどころではなく,立ち直れなくなってしまうのではないかと考えている.
本稿ではこうしたことをふまえ,当院における被災時の医療活動と,その後の復旧過程を報告したい.
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