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文献詳細

雑誌文献

病院69巻6号

2010年06月発行

文献概要

特集 災害と病院

国民保護法と災害医療

著者: 滝川伸輔1

所属機関: 1財団法人自治体国際化協会

ページ範囲:P.443 - P.445

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 今年は,阪神・淡路大震災と東京地下鉄サリン事件からいずれも15年目の年である.様々な行事,報道やテレビの企画は皆様のご記憶に新しいことと思う.JR福知山線脱線事故から5年目の年にも当たる.

 実は,最近の国民保護共同訓練では,有事の際に,より的確に国民の生命・身体の保護を行うため,災害医療の充実という観点を大幅に取り入れている.そして,国・地方公共団体・各実動機関に加え,医療関係者との連携強化を強く意識している.最近の実動訓練では,有事のNBC(Nuclear, Biological, Chemical)災害対応医療を中心とした救援体制の確立を図ることにより,平時の災害医療にも役立つ危機管理能力の向上に貢献することを重要なコンセプトとしている.

 本稿ではそうした状況を簡単に紹介し,医療従事者,病院関係者の皆様に,国民保護施策の意義を身近なものに感じ,国民保護訓練へのご関心を深めていただきたいと考えている.なお,文中意見にわたる部分は,政府としての公式見解ではなく筆者の個人的見解であることをあらかじめ申し上げておく.

参考文献

1)内閣官房 国民保護ポータルサイト http://www.kokuminhogo.go.jp/pc-index.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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