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連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・33
―食はスピリチュアル~病院給食雑感(3)―わからないでしょう この気持ち
著者: 鉄郎1
所属機関: 1NPO法人アットホームホスピス
ページ範囲:P.476 - P.477
文献購入ページに移動 妻の入院は1997年10月だった.すでに10年以上の年月が経っている.当時お世話になった大学病院は,院内食堂が1つに,売店が1つあるだけ.言ってみれば大名商売で,サービスアップに努めようとする気配がない.接客態度は横柄で,病院外ではとてもやっていけそうにないが,1つしかないという強みがあった.その後,病院は大規模改修を行い,今では1つだった売店は2つとなり,院内食堂は3つもある.そのうち1つは有名ホテルの経営する,病院の最上階にある展望レストラン.メニューも日替わり定食から高級料理まで,ずらりと並ぶ.ライスの代わりにパンを選べば,お代わり自由という形式だ.だから,若い人はそこに行く.
見舞い客が来た時も,そこに連れて行けば十分なもてなしができるので,患者家族には重宝がられている.しかし,なんという変わりようだ.病院も競争時代に入ると,手のひらを返したように変われるものなんだ.内部事情は知らないが,外から見るとそのように思える.
見舞い客が来た時も,そこに連れて行けば十分なもてなしができるので,患者家族には重宝がられている.しかし,なんという変わりようだ.病院も競争時代に入ると,手のひらを返したように変われるものなんだ.内部事情は知らないが,外から見るとそのように思える.
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