文献詳細
文献概要
特集 死生観が問われる時代の医療 【事例】
在宅ホスピスケアと看取り
著者: 内藤いづみ1
所属機関: 1ふじ内科クリニック
ページ範囲:P.533 - P.535
文献購入ページに移動■ホスピスケアと出会って
「もう治らない」と宣告された末期がん患者さんたちを前に,役に立てない敗北感と無力感に囚われた新米医師の私は25年前,ホスピスケアという分野に出会った.私自身が救われて,それ以来ずっといのちの学びの旅を続けてきた.
英国に1980年代末から数年暮らす間に,細分化された病気への対応ではなく,体・心・社会性・スピリチュアリティというトータルな存在としての人間のトータルペインを緩和するホスピスケアの真髄に触れることができたのは幸せだった.以後,帰国して15年以上,日本での在宅ホスピスケアの普及に努めてきた.
「もう治らない」と宣告された末期がん患者さんたちを前に,役に立てない敗北感と無力感に囚われた新米医師の私は25年前,ホスピスケアという分野に出会った.私自身が救われて,それ以来ずっといのちの学びの旅を続けてきた.
英国に1980年代末から数年暮らす間に,細分化された病気への対応ではなく,体・心・社会性・スピリチュアリティというトータルな存在としての人間のトータルペインを緩和するホスピスケアの真髄に触れることができたのは幸せだった.以後,帰国して15年以上,日本での在宅ホスピスケアの普及に努めてきた.
参考文献
1)内藤いづみ,米沢慧:往復書簡 いのちのレッスン,雲母書房,2009
掲載誌情報