文献詳細
文献概要
特集 死生観が問われる時代の医療 【事例】
コミュニティと在宅緩和ケア―在宅での看取りを通して見えてくるもの
著者: 山崎章郎1
所属機関: 1ケアタウン小平クリニック
ページ範囲:P.536 - P.538
文献購入ページに移動 私は1991年から東京都小金井市にある聖ヨハネ会桜町病院ホスピス(緩和ケア病棟)で14年間に渡りホスピスケア(緩和ケア)に取り組んできた.そして,全人的ケアであり,チームケアであるホスピスケアは,末期がんなどの生命を脅かす疾患のみならず,人生の困難に直面している全ての人々に必要かつ普遍的なケアである,ということを確信した.
そのケアを多くの人々に提供するためには,制度に縛られ,入院した人にしかケアを提供できないホスピス等の施設ではなく,その人の住んでいる家で,すなわち住み慣れた地域の中でケアを展開すれば良いと考え,またそのためには,ホスピスケアの理念を共有できる既存の在宅療養を支える事業体が1か所に集約し,チームケアがスムーズにできるようにすれば良いのではないか,と考えた.
そのケアを多くの人々に提供するためには,制度に縛られ,入院した人にしかケアを提供できないホスピス等の施設ではなく,その人の住んでいる家で,すなわち住み慣れた地域の中でケアを展開すれば良いと考え,またそのためには,ホスピスケアの理念を共有できる既存の在宅療養を支える事業体が1か所に集約し,チームケアがスムーズにできるようにすれば良いのではないか,と考えた.
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