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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第186回
病院霊安室
著者: 八木澤壯一123
所属機関: 1東京電機大学 2日本葬送文化学会 3火葬研
ページ範囲:P.560 - P.563
文献購入ページに移動あたかも本当の手術をした痕のような縫合線になっていた.
三人で合掌するとき,翔子は峯の厚意に気がつく.わざわざ縫合させたのは,弔いの気持を味わわせるためだったのだ.ちょうど骨を拾うときの安らかな気分になっていた.
「秋野先生,おつかれさま.遺体はこれから霊安室の方に運ばせます.そこで業者が湯灌と死化粧をしてくれるはずです.警察への報告書はわれわれがまとめます」
峯が労をねぎらった.
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