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特集 病院のサステナビリティ―事業継承を考える 【病院の継承事例:町立三春病院】
赤字県立病院を町へ移譲・指定管理者に―町立三春病院の継承
著者: 星北斗1
所属機関: 1財団法人 星総合病院
ページ範囲:P.615 - P.618
文献購入ページに移動 景気低迷を背景とした行財政改革が推し進められる中,地方自治体による病院経営が大きな転換期を迎えている.町立三春病院は2007年3月末に福島県立病院としての役割を終え,翌日から町立病院となった.同時に当法人が地方自治法における指定管理者として病院の管理運営に当たっている.1年半を目途に月次ベースでの黒字化を目標にスタート,2か月遅れではあったがこれを達成し,2年目である2009年度は指定管理料を納付した後での黒字決算となった.県立病院から町立に転換すると同時に指定管理者となったが,関係者の多くの努力がこれまでの成果につながっている.
現在も多くの課題を抱えてはいるが,今回の継承にまつわるいくつかのポイントについて,反省を込めて書き留めることにする.同時に,地域における医療や医療従事者の役割の重要性や地方の中小規模病院事業は地域再生の可能性を秘めると信じる筆者の考えや取り組みの一部を紹介したい.
現在も多くの課題を抱えてはいるが,今回の継承にまつわるいくつかのポイントについて,反省を込めて書き留めることにする.同時に,地域における医療や医療従事者の役割の重要性や地方の中小規模病院事業は地域再生の可能性を秘めると信じる筆者の考えや取り組みの一部を紹介したい.
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