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文献詳細

雑誌文献

病院69巻8号

2010年08月発行

文献概要

連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・48

病院経営バランスを考えたMSWの働き

著者: 山本邦男1 村上須賀子2

所属機関: 1塩竈市立病院医療福祉情報企画室 2兵庫大学生涯福祉学部社会福祉学科

ページ範囲:P.636 - P.641

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 近年自治体病院の財政悪化が問題である.当院でも「公立病院改革ガイドライン」を踏まえた「改革プラン」に取り組むが,人件費は収支改善の要とされる.一般的にMSW業務に対する診療報酬上の評価は,社会福祉士国家資格化21年を経た今も,人件費を担保したものとは言えない.そのため,多くのMSWは,採用,雇用条件等で不安を孕みつつ業務を行っている.本報告では当院MSW職種の組織化の経過や在宅ケア事業と一体化した収支改善の一端を報告する.

参考文献

1)平成11年12月議会にて,MSW新規採用者の補職名として「医療福祉士」「主任医療福祉士」を医療職として位置づけた.今後MSWの国家資格の動向を見て適時見直しの方向である.
2)(地方自治法第1条の2)住民の福祉の増進を図ることを基本として,地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うもの
3)(経営の基本原則)第3条 地方公営企業は,常に企業の経済性を発揮するとともに,その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなければならない.
4)京極高宣:医療福祉士への道―日本ソーシャルワーカーの歴史的考察,医学書院,2008,p67

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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