文献詳細
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文献概要
現在の私は混迷と寂寥との世界に流浪する旅人である。常に苦悩の道を旅する寂しい旅人である。この苦悩,寂寥の因つて來る所域は,「疑惑の數々」を常に持つて居るからである。自己の心の中にいつも何ものかを求めむとする處に,私の迷いがあり,寂しさがある。
この求めんとする何ものかは「眞理」である。しかしこの迷い,苦しみのさなかにある自分を,ふと果報者だと思つたりする。
この求めんとする何ものかは「眞理」である。しかしこの迷い,苦しみのさなかにある自分を,ふと果報者だと思つたりする。
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