文献詳細
座談會
臨床醫よりみた日米病院管理(下)
著者: 守屋博1 橋本寬敏2 上中省三2 卜部美代志3 榊原仟4 吉田幸雄5 尾村偉久6 千種峯藏7 木下正一8 山下久雄9 小西宏10 北本治311
所属機関: 1國立東京第一病院 2聖路加國際病院 3東京大學 4東京女子醫大 5山形縣衞生部 6厚生省醫務局國立療養所課 7厚生省醫務出張所 8木下産婦人科 9國立東京第二病院 10厚生省醫務局國立病院課 11傳研病院
ページ範囲:P.25 - P.44
文献概要
守屋 次に看護婦の質の問題ですが,戰後教育制度が變つて,大分高い程度の看護婦を要求され又それに批判もある樣ですが……
上中 アメリカでも看護婦がたりなくて困つているという面は見てきましたが,方々の病院についてみるとナースエード,つまりちよつと短期間の教育を受けて,看護婦の雑用をする。たとえば便器を取りにいつたり食事を運ぶ用事をやる人がある。その他に篤志家がいて,自分の職業はもつておるけれども夕方から2〜3時間を献身的にやろうというんで女なり男なりがきて働くというのがありましたが,手不足という状態を見てきたんです。そういう點でどうもやはりアメリカのあの教育の程度を高くしすぎたために看護婦の志望者が少なくなつてきたんじやないかという聲を聞いたんです。實際はどうか知らないんですが,或は看護婦になるより他に職業についた方が收入がいいという點もあると思います。
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