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文献詳細

雑誌文献

病院7巻4号

1952年10月発行

文献概要

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ベツドを檢討する

著者: 橋本寬敏1 尾村偉久2 守屋博3 木下正一4 金子光5 須古節5 小西宏6 岡本柳太郞7

所属機関: 1聖路加病院 2厚生省國立療養所課 3國立東一管理部 4木下産婦人科 5厚生省看護課 6厚生省國立病院課 7エムプレスベツド社

ページ範囲:P.45 - P.51

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〔ベツドは患者中心に考えよ〕
 岡本 病院のベツドは元來病氣を治すのにいくらか役に立つのがいいんじやないかと思つておるんです。現在日本の病院では,全部とは申しませんが,殆んど大部分がベツドを病氣を治すように使つておらないというように私は考えておるのです。病院に入つたがベツドが落込むというので,腰の下に板を入れたという話を私は今迄再三聞かされておるんです。こういう馬鹿げた話は世の中にない筈なんです。それが何處から起つているかということもよく分つております。その第一の理由は病院建設の豫算の割當がこうだからそれを上廻るものは使えないということ,結論的に言えば寢臺に對する豫算が最初から少いこと,それからもう一つは醫者の方々が藥とかレントゲンとかには關心があるが,ベツドにはあまり關心がないという理由のようです。それから更にあげるならば,この問題に對して看護に當られる方々の發言があまり採用されないことで,本當に關係をもたれる方々の關心が少ない,これがうまくゆかない原因のように考えております。聖路加病院のような,アメリカの施設をそのまま移してところのベツドはその全部が惡いということにはならないと思いますが,殆んどの病院のベツドは中だるみをして腰が痛いということを聞きました。この間たまたまある人とお話ししたときに,「病院も結構だけれども腰がだるくて板をしいてもらつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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