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G.M.計數管による散亂X線の測定について
著者: 長谷川功1 寺崎恒信2 阿部正二朗2 山邊敬之2
所属機関: 1國立山形病院理學診療科 2山形大學理學部物理學教室
ページ範囲:P.31 - P.38
文献購入ページに移動近年醫學方面の診斷或は治療,工業方面の検査等にX線を用いることが益々盛んになつて來た。またラヂオ・アイソトープを用いた種々の研究も次第に數を増して來た。それにつれてこれらの業務或は實驗に携わる技術者或は研究者を各種の放射線から防禦することが色々な面で問題になつて來ている。然し個々の現場の防禦對策はまだ不充分なことが多く,實際に現場で働いている人達が不安を感じていても,果してどれ位の放射線をあびているかと云う詳しい測定は殆ど行われていない。また相當の對策が講ぜられていても,それで充分に安全であるかどうかも分つていないことが多い。このたび我々が行つたGeiger管による測定の結果によれば,山形縣で一派の大病院でも相當に危險な状態にあることが分つた。この樣なことは重大な社會問題であり,一刻も早く各現場で完全な測定を行い,適當な對策を講することが急務であると思う。
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