文献詳細
文献概要
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中央材料室「暮しの手帳」
著者: 安冨徹1
所属機関: 1國立京都病院外科
ページ範囲:P.25 - P.27
文献購入ページに移動ところが,注射器を洗い,滅菌するという仕事を1ヵ所に集めて見たところで,病室でやつていたのと全く同じ方法でやるのでは人手の總和が1ヵ所に集められたにすぎないわけです。材料室の勤務人員がナースであり,しかもそれを病室のナースの中からぬき出すのだとしたら,病院全體の看護力は少しもふえない勘定です。逆に,ぬきとられた病室はかえつてめいわくを感ずるところも出てくるかも知れません。まあせいぜい,病室の「シンメルブツシユ」の燃料費と注射器のこわれ方が少し減るくらいのものでしよう。
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