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綜合病院設計資料—機能別の各施設とその所要室について
著者: 佐々木圭司 松野正德
所属機関:
ページ範囲:P.35 - P.39
文献購入ページに移動 綜合病院をいざ設立するとなると,いろいろな困難な事情に遭遇する。經費の問題を別にするとしても病院の位置,地勢,年間の風向,風速から雨量,日照,交通状態,食料入手の方法等々各種の調査研究も必要である。これらの事情が一應定まるといよいよ設計にとりかゝる順序となるのである。ところがこの病院の設計ということが建築家にとつては極めて困難な仕事の一つになつているようである。なぜ病院の設計は困難かという理由は云うまでもなくそれ自身が抱含している非常な機能の複雑性が原因をなしているからである。
外來や入院の患者が病院の玄關から入つて受付に行き所定の手續をしてそれぞれの診察を受け,治療をうけ,入院或は退院を行うこの一連の行動に伴う一切の施設,又入院患者や職員に對する給食,看護婦の寄宿施設,一般の事務,會計,用度,電氣,ボイラー,…等々膨大な各種施設や人員が患者の治療看護のため動員される。この機能の複雑さが即ち設計の困難性を生するのである。
外來や入院の患者が病院の玄關から入つて受付に行き所定の手續をしてそれぞれの診察を受け,治療をうけ,入院或は退院を行うこの一連の行動に伴う一切の施設,又入院患者や職員に對する給食,看護婦の寄宿施設,一般の事務,會計,用度,電氣,ボイラー,…等々膨大な各種施設や人員が患者の治療看護のため動員される。この機能の複雑さが即ち設計の困難性を生するのである。
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