文献詳細
特集 病気と社会を考える
文献概要
2010年5月,日本精神神経学会等4学会が共同宣言を採択し,「うつ病は国家的課題」であるとして,様々な対策を提言した.他方,厚生労働省は,2010年9月,このような自殺ないしうつ病による経済的損失が2009年には推計で2兆7,000億円に上ることを明らかにした.このように,うつ病が日本社会に対して極めて深刻な影響を与えていることが明らかになってきている.
また,自殺はうつ病と大きな関連性があると言われているところ,2010年5月に警察庁生活安全局地域課が発表した「平成21年中における自殺の概要資料」によると,2009年の日本の自殺者数は,3万2,845人(人口10万人当たりの自殺率は25.8人)となっており,12年連続で自殺者数が3万人を超えている.
また,自殺はうつ病と大きな関連性があると言われているところ,2010年5月に警察庁生活安全局地域課が発表した「平成21年中における自殺の概要資料」によると,2009年の日本の自殺者数は,3万2,845人(人口10万人当たりの自殺率は25.8人)となっており,12年連続で自殺者数が3万人を超えている.
参考文献
1)松丸正:勤務医の「壊れた」労働現場と過労死・過労自殺.岡井崇,他:壊れゆく医師たち,岩波書店,2008,p72
掲載誌情報