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文献詳細

雑誌文献

病院70巻1号

2011年01月発行

文献概要

特集 病気と社会を考える

過重労働とうつ病

著者: 川人博1 須田洋平2

所属機関: 1川人法律事務所 2須田洋平法律事務所

ページ範囲:P.36 - P.39

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 2010年5月,日本精神神経学会等4学会が共同宣言を採択し,「うつ病は国家的課題」であるとして,様々な対策を提言した.他方,厚生労働省は,2010年9月,このような自殺ないしうつ病による経済的損失が2009年には推計で2兆7,000億円に上ることを明らかにした.このように,うつ病が日本社会に対して極めて深刻な影響を与えていることが明らかになってきている.

 また,自殺はうつ病と大きな関連性があると言われているところ,2010年5月に警察庁生活安全局地域課が発表した「平成21年中における自殺の概要資料」によると,2009年の日本の自殺者数は,3万2,845人(人口10万人当たりの自殺率は25.8人)となっており,12年連続で自殺者数が3万人を超えている.

参考文献

1)松丸正:勤務医の「壊れた」労働現場と過労死・過労自殺.岡井崇,他:壊れゆく医師たち,岩波書店,2008,p72

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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