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文献詳細

雑誌文献

病院70巻1号

2011年01月発行

文献概要

特集 病気と社会を考える 【事例】

無縁社会への処方箋―孤独死防止への先駆的取り組み

著者: 山中修12

所属機関: 1NPO法人「さなぎ達」 2ポーラのクリニック

ページ範囲:P.50 - P.53

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 “医療崩壊”と声高に叫ばれて久しいが,崩壊しているのは,医療だけではないようだ.自殺が増えている.年金を目的に,親を白骨粉砕化している.男性と遊ぶために母親業を放棄している.“日本崩壊”と言わざるをえない.高齢社会・無縁社会・貧困格差の問題は,もはや国の質が問われる社会課題となっている.100歳以上の高齢者の生存安否さえ不明のまま,年金の授受が行われている.これから数年のうちに団塊世代が高齢者群に大挙に参入する.医療・年金・福祉の問題はさらに膨張・加速化され,国としてパニックにさえなりかねない.

 2015年には日本の人口の4人に1人が65歳以上に,2025年には3人に1人が高齢者となる.かつてこの国が遭遇しなかった事態を迎えることになる.どう対応すべきなのだろう? 今,医療者として私たちはどこに立ち,何をすべきなのだろうか? 高齢者や社会的弱者への医療のあり方は? 考えてみなければならない時期にきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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